糖尿病について
高齢、肥満のかたに限らず、
若いかたでも糖尿病を
発症することがあります
糖尿病とは、インスリンの働きが十分でないためブドウ糖が有効に使われずに、血糖値が普段より高くなってしまっている状態を指します。
血糖値は食事などによって上昇し、インスリンの機能が正常であれば血糖値は下がりますが、何らかの原因によってインスリンの分泌量の低下や、出ないなどの状態が続くと、食事から摂取したブドウ糖が血液中に余るようになり、常に血糖値が高い状態が続きます。血糖値が高いことによって、動脈硬化を促進させるようになり、糖尿病網膜症や糖尿病腎症、心筋梗塞、狭心症、脳卒中などのさまざまな疾患を引き起こす可能性があります。
こんな場合はご相談ください TROUBLE
- トイレが異常に近い・多い
- 太ってきた
- 目がかすむ
- 足がむくむ
- 疲労感を感じる
- 急激な体重減少
- のどが渇いてたくさん水を飲むようになった
- 健康診断で血糖異常を指摘された
- 食べても痩せる
当院の糖尿病治療について
検査
- HbA1c
- 血糖値測定
- 尿蛋白・尿中アルブミン検査
- 生化学検査(コレステロール・腎機能など)
- 下肢動脈硬化検査(ABI)
- 頸動脈エコー
治療
食事療法
糖尿病治療の基本は食事療法です。インスリン注射をしている人でも必ず行う必要があります。食事療法では、炭水化物、たんぱく質、脂質の三大栄養素をバランス良くとり、糖の量やエネルギーの調整を行います。
当院では、管理栄養士による栄養相談を積極的に行っています。栄養士が患者さん一人ひとりに合った、無理のない食事療法をご提案いたします。
薬物療法
インスリンの働きが十分でない場合や、食事療法や運動療法での血糖のコントロールがうまくいかない場合は薬物療法を行います。
現在では薬の種類も増え、多様な選択が可能になっています。
糖尿病の分類
1型糖尿病
1型糖尿病とは、膵臓にあるベータ細胞が何らかの理由で壊されることによって発症します。
ベータ細胞は膵臓から分泌されるホルモンの一種「インスリン」を作る役割があり、ベータ細胞の数が少なくなったり、なくなってしまったりすると、インスリンが作れなくなって血糖値が高いままとなります。お子さんから高齢のかたまで、すべての年齢に発症します。
2型糖尿病
2型糖尿病とは、インスリンは作れても、インスリンの働きが十分でない状態によって発症します。
原因の一つとして、体質や食べ過ぎ、運動不足などからくる肥満です。国民病の一つとなっております。
妊娠に関係する糖尿病(妊娠糖尿病・糖尿病合併妊娠・妊娠中の明らかな糖尿病)
妊娠中はおなかの赤ちゃんの成長を助けるため、お母さんの内分泌・代謝が変化します。
赤ちゃんの主なエネルギー源はブドウ糖で、胎盤からお母さんの体にシグナルが送られ、これに強く反応することでお母さんの血糖値が上がった状態が妊娠糖尿病です。妊娠中にお母さんの血糖値が高いと、赤ちゃんが大きく育ち過ぎたり、さまざまな合併症を引き起こしたりする可能性があります。