甲状腺について
甲状腺ホルモンは体の発達や
代謝に関わっており
生きていくために必要な分泌です
喉ぼとけのすぐ下にある甲状腺は、甲状腺ホルモンを分泌しており、甲状腺ホルモンには新陳代謝を促進させたり、体温や脈拍数、自律神経などを調節したりする働きがあります。
甲状腺の疾患は、甲状腺ホルモン分泌に異常がある場合と、甲状腺にしこりができる場合の2つに分類されます。
当院では、TSH、FT4検査の結果を、受診当日にお伝えしています(約25分)。
また、甲状腺腫瘍の良性・悪性診断目的に甲状腺穿刺吸引細胞診も行っております。
こんな場合はご相談ください TROUBLE
- 甲状腺が腫れている
- 体重が大幅に減少した
- 首の腫れが気になる
- 不自然に暑がりになる
- 全身がだるく倦怠感がある
- たくさん汗をかく
- 冷え性やむくみがひどい
- 脈が速い
- 動悸がする
- 押さえると痛みがある
- 手のふるえ
- 皮膚の乾燥
- 検診で甲状腺の異常を指摘された
当院の甲状腺治療について
検査
- 血液検査
- 超音波検査(エコー)
- 甲状腺穿刺吸引細胞診
治療
薬物療法
甲状腺の治療の基本は薬物療法です。
定期的に血液検査を行い、疾患に合わせて甲状腺ホルモンを補充する薬や抑える薬などの処方を行います。
甲状腺の主な病気
バセドウ病
バセドウ病とは、甲状腺ホルモンの分泌が過剰になる病気で、女性に多く見られます。
ホルモンが血液中に多くなることで動悸を感じたり、汗をかく量が多くなったり、体重が減ったりします。そのまま放置すると心臓に負担がかかって不整脈を起こしやすくなったり、心不全や甲状腺クリーゼという重症な状態に至ることがあります。
橋本病
橋本病とは、甲状腺に慢性的な炎症が起きている状態で、慢性甲状腺炎とも呼ばれています。
ホルモンの産生が低下することで甲状腺機能低下症に陥り、むくみや冷え性、脈が遅くなるなどの症状が見られますが、すべての患者さんが甲状腺機能低下症になるわけではありません。
亜急性甲状腺炎
亜急性甲状腺炎とは、甲状腺内で炎症が起き、甲状腺ホルモンが漏れ出て血液中のホルモン量が増加してしまう状態です。風邪などのウイルスが原因と考えられています。
甲状腺の痛みや発熱、動悸、手指のふるえなどの症状が見られますが、気づかずに自然治癒することもあり、軽い症状であれば経過観察を行います。
無痛性甲状腺炎
無痛性甲状腺炎とは、甲状腺内で炎症が起き、甲状腺ホルモンが漏れ出て血液中のホルモン量が一時的に増加してしまう状態です。
亜急性甲状腺炎との違いは、無痛性のため、痛みを感じることはありません。気づかずに自然治癒することが多くあります。しかし、その後、甲状腺ホルモンが作れなくなってしまうことがあるので、経過観察が重要です。
甲状腺腫瘍(良性・悪性)
甲状腺腫瘍とは、甲状腺にしこりができた状態です。甲状腺は内部にできものができやすく、多くは良性ですが、まれに悪性の腫瘍ができることがあります。 甲状腺にしこりができた場合、首が腫れたり、圧迫感やものが飲み込みにくい、声がかすれるなどの症状が見られます。